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おかえりなさい  

泣きたくなったらおうちへ帰ろう。

都会の空気

息子は福岡に出発した。

バンドのメンバーが車で迎えに来たのが、昼過ぎで
深夜11時頃、福岡の夜は冷えると聞いていたので
ちょい、メールしたら
「まだ、宮崎。今から向かう。」
とかえってきた。

2泊と言っていたが、どうやら1泊は車中のようだな。

道が凍結してなければいいな。喘息が、でんといいな。
親はいつまでたってもそういうこと考え続け・・・

息子の部屋に入ると、毛布が2枚消えていた。
修学旅行みたいにメモ書きがカレンダー横に張り付いている。

歯ブラシ・着○日分靴下髭剃り・Tシャツ○枚・

ふ~ん・・・そうとう楽しみにしてたんだろう。


月曜日、夜遅く帰ってきてから
「やっぱ、福岡はスゲェよ。福岡は・・・いい!スゴイ  」
となんか嬉しそうに話す。
母が18歳から20歳までを過ごした街を
息子も気に入ったらしい。

ライブの客層も厚いし、反応もちがう。
おばさんたちだって沢山きてて
「CDちょうだ~い。」って話しかけてくる。
ライブハウスの機材も違うし
なんてったって女の子が、みんな可愛いうわぁ・・・・・・(笑)・・・と言う。
そこで息子は生まれて初めて
サインというものを頼まれたらしい。

そりゃあ、いい気分にもなるってモンだ。
福岡人はいいひとたちだなぁ。福助

外の世界がいい刺激になって
前向きになってくれれば、
お母さんも、なんか気持ちがラク~になる。

息子は、今朝は寝坊して、配達30分遅刻した。
冷たい雨のなか帰った息子に、父が
「おかえり。」と声をかけた。

お土産のめんたいこと、お味噌汁と、で
「はああ・・久しぶりにまともなメシ、食ったぁ。」と言った。





  1. 2008/12/08(月) 13:24:37|
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ケ・セラ・セラ的

日曜日のスクーリングはお昼13時30分からだと言うので
息子は逆算して

12時50分・・・家を出る

11時半・・・起きる

       風呂とメシ


新聞配達から帰ると、リビングのホワイトボードに書いて寝た。
息子は出掛けるまでに
最低で1時間の心と体の準備がいる。

寝ているところへ電話で起こされて
「今から出て来い。」なんて言われようものなら
即答で断っているし

親兄弟ならば、烈火のごとく怒る。

(機械で言うならウォームアップが長いんですな。自律神経の関係もあるかもしれないけれど。)



日曜日に、目覚めてシャワーを浴びて
ご飯をガッツリ ご飯 海老天 味噌汁 サラダ 食べる。
まあ、給油しているようなもんだろうか。

これでスイッチがON。
戦闘モードに入ったように
サクサクと動き始める。

髪型と髭剃りと
しゃれてなさそうに見えるおしゃれ?が整えば
すその破けたジーンズと
いつものコンバースのかかとをふんずけて、車に乗り込んでくる。

国道を走らせていると
音楽に合わせて人差し指のスティックがエアードラムを敲いている。
「あっ、今日はLHRが1時間目。俺、体育また落としたかも・・。」

「はあ~?だから体育祭には参加したらっていったのに・・・。体育取るためだけに卒業半年伸ばすわけ?最悪じゃん。」

「体育祭ね~やっぱ出ちょっと方が良かったかね~。」

どうも順調に卒業するという覚悟は無いな。
卒業したら、こうしようとかいう設計が、無い!!
焦りもないし、欲もない。
「あれ、いいのかな俺?」程度だ。


「あんた、さ。予定日2週間過ぎても産まれて来んかったよね?」
言おうとしたら、タイミングを逃してしまい・・・
回想に入る。

微弱陣痛で、毎晩毎晩その気にさせた。
家族中が「でっかいかもしれない頭」の寸法におびえ
帝王切開も覚悟していた。
2人目だというのに、こんなに遅れるものか・・・・?
夜明けに突然始まった陣痛は
分娩台にあがるまでにはピークにたっし 、螯rヲW、J、O

先生が来るまで間に合わず、勝手に産んでしまった。
お構いなしでずんずん進めたのは、私じゃなくあんただったんだからね。


こんなタイミングで自立していくんだろうか。
こっちの(世間の)予定なんてお構いなしって奴だな。

授業会場に到着して
入り口まで歩いていくと振り返って手をあげた。

髪がもうすっかり肩までついて
それももう母は見慣れてしまった。
頭もでかくない、良かったじゃない。

高校生で居る間
車の免許取って慌てて大人になることも無いか。
まだまだ
飛び出していく気配もないしな・・・・・。

   ♬   ケ・セラ・セラ
   
        なるように   なる
   
                あとのことなど 
                わからない      雲









  1. 2008/11/17(月) 11:41:32|
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自分のバランス

変なコメントを阻止すべく、コメント拒否設定をしてみましたら
すべてのコメント拒否していたみたいです。
遊びに来ていただいた皆様、ごめんなさい。


            

ライブや発表会の予定があると
スクーリングを後回しにしてしまう息子は、出席が足りず
テストを受ける資格も失い
単位を落とす。
今、息子が何単位持っていて
卒業までにあと何単位必要なのか、まったく知らないが
知ったところでなるようにしかならず
時折、送られてくる“親展”で
3つでも4つでも単位取得があれば【甲の上】だ。

とりあえずは、先へ進んでいるってことです。牛歩だな。

息子のバンドメンバーが
東京へ行こうと誘いだし
その気のない息子が、返事を渋っていたら
高校は編入できる、とか
部屋はこのあたりで借りるとか
年内には行くから、母を説得しに我が家に来るとか
ザワザワと動き始めて
息子は閉口していた。

「どっからそんな自信がわいてくるっちゃろか?」
「オレ、このうち出て行く気、無いしよぉ。」

ここでも、はっきりと「NO」といえない息子が、
自分でジレンマとなっているみたいだ。
「新聞配達やめて、もっとバイトを増やしたら・・・。」と言われた言葉で
ついに息子ははっきりと答えを出した。

本来、息子はどんなところでも働ける訳じゃない。
新しいことに、場所に、人に、場面に変わることを
すごく嫌がるしためらうし、恐がる。
自分の時間配分というか、決め事でもあるように
予定外のことに合わせることが苦手なようだ。
「音楽のためならどんなことでもやる」というほどの情熱があるわけでもないし
将来を賭けているというほど
必死でもない。

そのくせ、先に決まっているスクーリングよりも
ライブは優先させるんだなぁ。


うまい具合に
高校生で居ることと
音楽をやることと
早朝の配達とがバランスを取っていて

たぶん今はこれで満足しているんだと思う。



  1. 2008/10/08(水) 13:06:00|
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息子の睡眠時間

高校のテストが終わって、息子は
9月のスケジュールを母のカレンダーに書き込んだ。
土曜日ごとのライブ。
週中の練習。そして、鹿児島遠征が月末。

母が仕事から戻る夕方は
昏々と眠っているのが常だったが
最近はバンドのメンバーの送迎で日中はほとんど留守だ。
夕食ができる頃
フラリと現われたりすると、つい
「今、起きた?」
と聞いてしまうが
「今、帰ってきた。」
と返されることが多くなった。

いったいいつ寝てるんだろうか。
よくわからんけど
午前中から昼ごろあたりらしい。

最近は
新聞販売所のおじさんに
電話で起こされることもあるらしく
それって夜中に正常時間にも寝てるってことか。
販売所に一番に到着していた頃と比べると(寝ないで行く)
新聞少年らしく“寝起きの顔”なんだろう。

今朝は母も3時半の物音で目が覚めた。
息子は、朝帰り。
新聞配達のために、必ずシラフ(笑;;)で帰ってくる。
思いがけず出会ってしまった母に
「オレ、今日も練習で、今日は泊まる。明日、新聞休みやからそのまま本番までみんなと一緒におるわ。」

つまり息子は配達から戻ると、寝る。
起きた時は、昼でだいたい6~7時間の睡眠らしい。

どれだけ寝てるんだ?!
もう今では
把握しておこうという気さえ、母は失せている。



  1. 2008/09/04(木) 16:53:35|
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携帯履歴をのぞく

息子に携帯電話を初めて買い与えた時、
すごい額の請求がきた。出費

学校に行かなくなってから
友人との連絡は"携帯電話しかない”という息子の訴えに対して
閉じこもってしまう恐怖に、負けてしまった甘い母は

父親の名義なんだから、「通話記録を知る権利がある」む~っ
といって、プラス100円の通話記録の公開一覧を次の月から受け取ることにした。
一ヶ月間には3枚裏表にもわたって、記録されていた。

それ以来、もう3年は過ぎただろうか
1時間もしゃべってるとか、頻繁に連絡しあってるやつ(笑)とか
母が、そんな事を調べていたのは始めだけだった。
もちろん、息子には金額を言って注意を促すだけで
詳しいチェックを入れたりはしない。
番号がわかるだけで、名前も年齢も性別も(当たり前か)知ることはない。

ただ、あの頃、母として、見失ってしまった息子の感情が
どこの誰に向かって噴き出しているのか
その相手、いやその番号だけでも手元におきたかったのかも知れない。
その記録を手にしてることでなんだか安心していた。
心のどこかでは
犯罪が起きる前に、なにか手がかりになるかも、とか
実はそのくらい、うちに出入りする マジですか  同級生を警戒していた。

請求額も一定になり
ドラムに熱中し始めてからは通話より
音楽 音符 ダウンロードに使うようになり、バイト代でまかなうようになってからは
母も、もう通話記録は必要ないかなと思う。

そう思いながらも、今月とどいた請求書は
いつもの金額(1万強)ながら、記録枚数が1枚。
一ヶ月に自分からかけた通話がほとんどなくて
父や母にかけた回数が珍しく目立つ。
たいていはアッシー要請電話だけど。

彼女は・・・どうなったんだ?
一方的なあっちからの電話だけ?まさか。
最後にうちに来たのはいつごろだろうか。
終わったのかな・・・と感ずくよね。

息子がバンドからはずれて一人になる時には
並行してガールフレンドが出現する。

「あんた、来る者は拒まず?」ポーカーフェイスだけれど
「誰でもいいってわけじゃないやろ?」

「そら、誰でもいいってわけじゃねぇわ。」

そういって連れてきた今どきのあの娘は
コンビニでバイトしてるらしい、満面笑顔の活発そうな高校生で、体育系・・・
ドラムをやってるという共通点があった。
車の後部で、こそこそ話さないから好感もあった。(爆)

たぶん、フェードアウト。
それも、あの女の子から。

携帯の履歴から少し垣間見ているつもりの母だけど
これもやっぱり覗きといやぁ覗きなんだろうな。

親子の間のプライバシー尊重する事は、信頼するということで
覗くということは、疑う、という事。
(体験者は語る。)

もう自分で料金を払う息子の
携帯履歴はキャンセルしよう、と反省した。



  1. 2008/07/15(火) 16:26:17|
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