おかえりなさい  

泣きたくなったらおうちへ帰ろう。

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教育現場

また、朝から「教育現場」の話題で持ちきりです。
自閉症の子供が2階の倉庫に閉じ込められ、大怪我をして、「自分で話さないから怪我の原因がどこにあるかわからない」と校長が言うらしい。
これはイジメが原因で死んでしまった子が遺書に「イジメ」とかいてないから、イジメがあったとは言えない・・というもう一つのニュースと同じ論理だ。
つまり、こういう事?見てない(見えない)ことは、無かった事。

長男が小2の時、いつも足を掛けたりこずいてくる子を先生に訴えたら、「先生は見てないからわかりません。」と言われ、止めそうに無いから日記に書いて出したら、みんなの前で「こんな日記は書いたらいけない」と読み上げられ、「転校したい」と言っていた事を思い出した。
先生はその年、いろんな健康診断を受けられて、次の年、無事、何の問題もなく健やかに定年を迎えたられたけれど、息子の記憶に残る姿は、残念なものだ。


死ぬほど苦しくて、解決できないと絶望して、命を絶ったという事からは何のメッセージも読む気がない、ということ。
誰と誰が何時何分に、こう言って、こうされて、こんな気持ちになって・・と自分だったら刻銘に記録して、死ぬだろうか。「仕返し」「報復」「イジメを暴く」だけの気持ちで手紙を残すだろうか。
たった一つの命を捨てようとする時に、生きた尊い印こそ、残したいものじゃないだろうか。
悲しかった、辛かった、自分を理解してもらおうとする言葉を残すだけで、大人は分かってあげられるはずだ・・まして教育者は。
若さや幼さで衝動的だったとしても、その命がけの覚悟で書いた手紙の、かかれてない文面を、なんで読もうとはしないのか。否。見ぬふりするのか。

どんな事情があるのかは報道だけでは分からないけれど、
感情的になった両親の姿を、気の毒だと思って見ている・・・反面、その激しい口調で言った心配や励ましが、子供を追い詰めたりした事はなかったのだろうか・・・とふと、思った。
SOSを読めなかった、または伝わらなかった親の振り返りの自問自答は、
学校や教育現場を正すこととは別問題として、この先ずっと両親の宿題になるのかもしれない。

自閉症の子供の話に戻ろう。

私の妹には重度の自閉症児がいて、今6歳。
通常なら、来年春一年生だ。


言語訓練を受けていて、ようやく発語がみられるが、大抵は一人黙々と一心に、自分の世界にいる。
妹の生活は壮絶で、たまに会おうとしても時間刻みで予定があり、子供は、中2をかしらに、下に3人いるので、本当に凄まじいものがある。
私が、妹にしてあげられることはわずかで、微々たることだけど、一番喜んでくれるだろうプレゼントは、睡眠時間をあげることだと思う。
それが無理なので、山のように溜まった家事を手伝うしかない。たとえ明日はすぐに元通りになったとしても。

結婚して早い時期に建てた大きな2世帯住居の2階は、階段を上がると天井までの柵、それに錠。鍵。また錠。
リビングまでの廊下は、壁紙があちこち剥がされている。
ブロックや積み木やジグソーパズルが散乱するなか、妹は「もう、たいへんよ~」といいながらも、元気。前向き。楽観的。
「片ずけても、またすぐ出すから同じよ~!」と掃除機もかけられない事をくよくよしない。

前のをしまってから次を出せ・・とヒステリーに怒って、付いて回った私の子育て時代を思い出す。「しまわない物は捨てる」無くなったらゴミ箱をさがせ・・と言って半ば脅迫しながら急き立てた事を、ほんとに反省する。

妹も、この子が障害があるときずくまで、綺麗好きの、かたずけ上手。手先が器用で何でも出来る母だった。
今は、寝るのも起きるのもこの子のスケジュール次第。
夜中の2時でも目を輝かして起きていたり、脱走を謀ったり、2階シャワールームの水を部屋中にまいたり、トイレの便器の水で手を洗ったり・・頭は良く、知恵がある分、したい事はどうにか出し抜いてしようとするから、妹はこの子を「猿状態」と言う。
冷蔵庫の上や、タンスの上、座って見下ろしている写真がある。あどけない顔で笑っている。

遊びながら、ふいに思い出だしたように妹の所にやってきて、両手をひろげ抱きついてくると、唇を突き出してキスをする。妹は、ギューっと抱きしめ返して、「大好きよ~」と揺さぶる。
本当に幸せそうにククと笑っては、また駆け出していく。
目くじらを立てて大声で叱ると、その反応で喜び、何回も何回も繰り返しやってみせる。

大声で叱る・・というこちら側の怒りは、遊びでしかないのだそうだ。怖い顔のにらめっこのように、反応した他人を喜ぶ。
とんでもない事をしでかしたり、命に関わる事は、親であれば『絶対にダメ』と教え込みたい。でも叱る事、叩く事の意味は伝わらない。
それを止めさせる方法は、「反応しない」「無視」して、「それはつまらない事」だと学習させる事なのだそうだ。
お尻を何度も叩いて、悲鳴をあげるほど叩いて、お姑さんやご近所から誤解される心配と、その後押し寄せる罪悪感、自己嫌悪・・もう叩かないで往く、と笑いながら話す妹を見る私は教えられる事ばかりだ。


自閉症といってもいろいろある。
マニュアルがあれば苦労はない。一人一人・・違う。
そんな毎日は、今が一番大変、もう少しすれば今よりもわかる様になるらしいから・・という希望に支えられている。
「今が、一番大変な時期」と何度、妹から聞いたか分からない位、大変な時期はながく続く。
それでも、「ああそう。じゃあ、もう少し、あとちょっとだね。」と私は言う。

障害を持つ子と寝ない夜を過ごし、生活も支え(早朝から午前中に仕事をしている)ながら、ようやく学校に預ける時期を迎えるのです。

今朝のニュースでは、大怪我をした自閉症児のお母さんが、冷静に話しておられたけれど、どれほど手をかけ、時間をかけ、愛情を注ぎ、自分と離れて過ごす時間を、断腸の思いで学校という集団のなかへ送り出している事か・・・。少しは楽にしてあげたい・・楽になれるかも、という回りの安堵感とは違い、母はまた新しい挑戦になる。
「先生(障害児教室の担任)を信頼していましたので・・。」この裏切りは大きい。絶対に大きい、と思う。

預かっている・・なんて思わないで欲しい。
預けたつもりは無い。
そりゃあ怪我だってするに決まっている。
命取りになってしまうどうしようもない事だってたくさんあるだろう。
その現場ばかりの責任とは限らない。

でも、忘れないでいたい。
その人の代わりはどこにもいない事、
その人は生きて、自分の命を慈しみ、愛し、楽しむ権利があると言う事。
人と、違っていても。


その事こそ、教育の現場で一番教えて欲しい事ではないだろうか。

  1. 2006/10/31(火) 11:55:36|
  2. 楽我記|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6
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コメント

パンダままさんへ

「みかんさん」違いでしたか。
残念でしたね。

子供を社会の中で生きていける様に、子供が社会に役立つような者に育てる事、人の為に尽くせる人に成る事・・そんな大人像が空しくなりますよね。
こんな社会に適応するように育てていいものか、でも家族と言う狭い範囲では絶対生きてはいけない。
学校がおかしい・・・と誰かがいい始めてから、何十冊、何百冊の本が世に出されました。「虐められる方に問題がある」という理屈に間違いがあることも知られています。
でも、誰にも何も変えられない。
子供の人数が、出産率が、減って当然でしょう。大人は年老いていき、しっぺ返しがくるのかも。
・・・最近、マイナー志向です、ごめんなさい。
  1. 2006/11/04(土) 17:30:03 |
  2. URL |
  3. パンダままさんへ #-
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かづきさんへ

福岡のイジメ事件。
虐めていた子供達が、自殺した子供の親に謝罪した後、また次のターゲットに虐めをはじめていたそうですね。
もう、何ということでしょう。
せめてせめて、事件のあった周辺では改善がみられたかったです。
今回は当事者じゃなく、他の子供が見かねて親に訴えたと言うのが少し「進歩?」でしょうか。
おそらく今後は、事件のその後を追うようになるのでしょうね。

うちの娘も「結婚しても子供はつくらない。」といいますよ。
こんな世の中では、幸せにはならないのだそうです。

  1. 2006/11/04(土) 17:17:49 |
  2. URL |
  3. かづきさんへ #-
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グッチさんへ

ありがとうございます。
母は妹の前で「あんたが可哀想」といって泣いたのだそうです。
詳細をもっと聞けば、私も悲しくなります。
が、子供の無邪気さや、子供から受け取るビタミン(グッチさんの言葉で)で、母性が刺激されるのでしょうか。
プラス父の支えで、やれてるんでしょうね。姑&舅は協力者です。完全預かりは年齢的にも限界があるようですが、妹を責めたり口出ししたりは全く、無く、上の3人を時々は引き受けてくれているようです。とてもありがたいです。妹は、役員まで(養護学校の)引き受けていますから、スーパーウーマンぶりは見事です。
  1. 2006/11/04(土) 17:09:29 |
  2. URL |
  3. グッチさんへ #-
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妹さんが、息子さんを思い切り抱きしめている姿が、目に浮かびました。
人と違う事を、疎外しようとする傾向が強い、今の世の中で、
しっかりと愛情をもって、お子さんを包んでいらっしゃる様子に、頭が下がります。
人と人が、寄り添って、支えあって生きていく時、
そこに生きているという事が、まず、大切なのだと言う事を、みんなに気が付いて欲しいですね。

コメントありがとうございました。
さっそく、覗きに行ってきましたが、お住まいの地域が、違うようなので、
たぶん、違うのかなって思います。
わざわざ、ご連絡いただいて、本当にありがとうございます。v-22
  1. 2006/11/03(金) 13:13:53 |
  2. URL |
  3. パンダまま #ehuBx04E
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自閉症

最近になって、授業やその他母からとか本とかで、少し自閉症について勉強しています。
本当に難しいみたいですね。本人にとっても・・・
最近のニュースを聞いていると、学校ってそんなに怖いところだったのかー・・・と唖然とします。かづきは不登校だったけど、特に学校そのものでもの凄くイヤな思いをした記憶はありません。(確かに女の子グループでは小さな無視があったり、微妙な人間関係や嫌いな先生はいましたが・・・)学校ってどんどん辛いところになっていくんでしょうか。
自分が子供を産む事、最近凄く怖いです・・・
学校や教師の不祥事もあるけど、自分自身も上手く育てられる自信がありません。
  1. 2006/10/31(火) 21:30:47 |
  2. URL |
  3. かづき #YY/nQ.wY
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妹さんはすごいなぁ。
読んでいて、私も教えられることや反省することがいっぱいでした。
そういうことを、妹さんは
全部お子さんへの愛情の中に取り込んで
人生をお子さんとともに前を向いて歩いているんですね。

私の古い友達にも自閉症のお子さんがいて
彼女も息子のためにならなんだってしてます。
自分の時間をほとんど息子さんのために注いで
外から見たらそれは驚くことばかりだけど
でもいつも前向きで、がんばりすぎてなくて、当たり前にやってるんです。
私も彼女に会う度、いつも子育ての原点に帰るような気がします。

最近の、教育関係のニュースは社会のひずみを露呈していますよね。
被害者になるのは、子どもたちばかり。
文部省は現場を知らずに方針だけ押し付けて
いつだって末端の子どもたちは翻弄されるばかり。
イジメのことも、意見を次々変える校長の隣では
生徒のことなんて何も知らない教育委員会の人が指図していて。
一番守るべきなのは生徒のことなのに、
自分たちの都合で責任逃れすることしか考えてないですよね。

  1. 2006/10/31(火) 20:39:12 |
  2. URL |
  3. グッチ #-
  4. [ 編集]

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