おかえりなさい  

泣きたくなったらおうちへ帰ろう。

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少数派の自覚

3年前、通信で高校資格をとるという道を選んだけれど
その息子の決定の裏には

「とにかく高校は卒業していて欲しい。」という母の切なる願いと
ほかに何をしていいのか分からない、方向を見失っていた16歳の
流れに任せた、という成り行きがあったと思う。

全日制の高校の新しい環境の波に一ヶ月・・・
独りで乗り越えることが出来なかったのだろう。

この春、同級生が、全日制高校を卒業して
進学したり、就職したりする姿をみて焦っている様子もなく
(実はそんなことを感じるほど,密に同級生と過ごしてはいない・・のだと思うが)
うちの中でも
まわりの変化の影響はほとんど無かった。

母のPCメールには
息子の高校から、レポート提出状況や、出席状況が定期的に送られてくる。
ずいぶんこのブログでも書いてきたが

最初は、日曜日のスクーリング計画、受講する教室、レポートの締め切りまで
母は密かにチェックしており、
母の寝過ごしや、母のうっかりで、落とすことが無いように神経を使った。
しかもせきたてたり追い立てたりしないように・・・・
出来るだけ自分で達成させるように・・・だったなぁ。

起きてこない朝もあり。
二日酔いで(!!)ふてくされて行かなかった朝もあり。
泣いたり笑ったりの、スタートだった。

休んだ授業を、どの教室で受けなおすか、
たった一時間の授業のために、県北高千穂高校まで出かけていったこともあった。

あの頃はまだまだ、息子は「親のため」に身体を運んでいて
学問の意味も、学歴の意味も、どうでもいいとでも思っていたらしい。

ただ、ドラムと音楽と、バンドと仲間が、息子だけの世界だった。
そして、眠ること。
息子が精神的に疲れていることも察した。

4月になってから(通信3年目になったわけだが)
好みの単位科目ではなく、残された科目を取っていかなければならない。
そろそろ正念場だ。
高校を卒業する気があるのか、ないのか。

母は、2年目からは
時間割の計画にも、スクーリング予定にもタッチすることは無い。
よく分からないし、もう限界~。
学校のリズムさえつかめれば、もう母のすることはない。
通信過程のリズムは、母だって初めての経験だった。

会社でメールを開けるたびに
息子がきちんきちんと、レポートを提出している様子がわかる。
初めの頃、締め切りの朝には、
新聞配達にでる母に、徹夜出来立てのレポートを渡していた息子だったが
ようやく計画的に
自分で仕上げて、自分で投函するようにまで成長した。
返送されてくるレポートは、
本気に取り組んでいる様子も分かるし
100点の採点は得意げに、いつまでもリビングに置きっぱなしにしている。


同級生が、親元を離れて職についていること、想像しながら
台所にたつ母の傍らで
「みんな・・・すげーーよねぇ。よう頑張るよねぇ~。18歳でよぉ~独り暮らしじゃっとよ?!」

オレは?いいのか?このままで?親は、どう思ってるのか?
いろんなこと、きっと考えてるんだろうな。

「ホントねぇ。まぁお母さんたちは、それをやってきたけどねぇ。大学とか、会社とかいう組織に属してることが安心させてくれるんだよね、きっと。」

「あんたはねぇ・・新しい世界に踏み込むのに、すごいエネルギーがいるし、習慣に無いことをするのに、抵抗が激しいやろ?」

「そうやとよ。」

中学校で部活動をさせたこと(してしまったこと)
みんなと同じ行動だったけれど、大きな試験紙だった。
息子の強い個性を、まだ母さえも気づかなかった。

納得してないことや、自分の頭で理解できないことには、動かない、ということ。
好きなことには、とことんまで集中し続けること。
自分だけの世界への強いこだわり。

息子は、少数派と告げられたことの意味を
もう分かり始めているのかもしれない。


慣れ親しんだ場所、規則性のある生活(それが昼夜逆転でも)
決まりきった人間関係のなかに暮らすことが、息子の平安なのだろう。
未知の世界への恐れとパニック

20070217224523.jpg

自分で自分が分かってきたら
もう、少しだけ成長していくのだろう。

それでいい、息子のペースで。


  1. 2009/06/25(木) 14:17:41|
  2. 「学校すかん」長男|
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コメント

フランさんへ

最近は息子から離れて、同居の両親、更年期で体調が悪かったり、職場の問題・・・と
山積みの日常であっぷあっぷしているところです。
久しぶりに、ブログアップしたのですが、
フランさんから懐かしいコメントありがとうございます。
  1. 2009/06/25(木) 21:49:07 |
  2. URL |
  3. ぺいんとまま #-
  4. [ 編集]

お久しぶりです

お久しぶりです。すっかりご無沙汰しています。
いつ読んでも、ぺいんとままさんのブログは、息子さんへの温かな愛で包まれていますね。
息子さんの「少数派」としての生き方を、しっかり理解し、丸ごと受け止め、春の日差しのように暖かく見守っていらっしゃる様子に、本物の母の愛を、ただただ感じています。
息子さん、通信制で頑張りながら、しっかりと成長していらっしゃいますね。ある日急に変わる・・・というわけじゃないのでしょうが、少しずつ少しずつ、何かが癒されるように良い方向に向いていくのは、とてもありがたいことですね。
私も、長女とともに、まだまだ不登校から始まった人生の波の只中にいるようですが、長女にとって居心地の良い学校でお世話になる機会を得て、少しずつ穏やかな毎日が過ごせるようになって来ました。
長女も、息子さんと同じです。新しい環境に対する恐怖心がとても強いです。規則性のある日々を好みます。それでも、家の中に篭っていた一番苦しかった頃に、自分なりに考えた事で、随分内面的に変わったところもあると思います。きっと、息子さんも、たくさんたくさん時間をかけていろんなことを感じて成長してこられたのでしょうね。
息子さんには、情熱を傾けられる「音楽」があって良いな~。長女にも、ネットでの繋がり以外に、本気で楽しめる事に早く出会って欲しいな・・・と、密かに願っている私です。
ツラツラと、長文、失礼しました。
  1. 2009/06/25(木) 21:07:32 |
  2. URL |
  3. フラン #mvIUoD6A
  4. [ 編集]

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