おかえりなさい  

泣きたくなったらおうちへ帰ろう。

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息子:高校の文化祭へ行くの巻

昼前に起きてきた息子が
「今から行って、間に合うかなぁ・・」とか言い出した。
バンド仲間の文化祭に顔を出す約束をしていた。

私はPCに突っ込んでいた頭を抜き出して、顔は準備できている事を思い出す。
せっかく行く気になったので、11時半に車で駆けつけた。
何に間に合わなくても「バンド仲間」との約束は果たすのが大切・・
車の中で息子と話しながら、「携帯に誘いなんか入ったかも?」とよぎる。
直接は聞いても言わないだろうな、もし女の誘いメールなら。

体育館からは、音楽が流れ出していて、ドラムの音や歓声が聞こえていた。入り口で偶然であったベースギター担当の子が、嬉しそうな顔で息子をメンバーの中に引っ張っていった。彼らはラストらしい。

母の役目は終わる。

校舎を眺めてみたくなり、展示物などのある所まで、渡り廊下を歩く。息子が行きたいと言って目標にしていた高校。決して、無理ではなかった夢だった。中二のあの時まで、この高校一本で、あの子は頑張ってたんだ。
焼きそば200円の小銭がなく、困っていたら、女の子が「あたしが行きます。」とささっと両替に走り出してくれた。体育館でラストのバンド演奏を見に来た事を話すと、「去年もすごく盛り上がったからあたしも楽しみなんです!」と言って、ニコニコした。とってもまぶしい笑顔
またまた、女子高生全員が「淫乱」だと見るサングラスをはずす事にした。白か黒に分類するわるいくせです。





体育館に戻ると、いよいよ始まる準備が整っていた。
生徒達が椅子を離れて、バンドの名前を声を揃えて叫んでいた。

一人で座る息子には、いろんな同じ中学出身者が声をかけていた。
「おばちゃんが来てるって事は、○○も来てると?」そういって声かけられて、ああこの子達はこの高校に来たのか、と知る。息子の居る場所を教えながら、大勢の現役高校生の熱気の中にポツンと座る息子は、今、どんな気持ちだろうか・・と思った。
そりゃあ、母の気持ちとは違うだろう。母が今、どんな気持ちだろうとも思ってないだろう。でも、息子と2人でこの場所にいるって事はいい思い出になりそうな気もした。

演奏がはじまり、仕込んだサクラ達がノリノリで盛り上げている。彼らはきっといい関係で、いい仲間なんだろうと思った。バリバリのロックで歌詞は英語で、アイ・ラブ・ユウしか分からない母。
途中で、ボーカルの子が、ドラムは先生に臨時応援してもらっていると紹介して、「俺らのドラムはあそこに座ってま~す!!新メンバー○○で~す!!」とふってきた。
舞台のかぶりつき(なんて表現するんだ)の顔や座席の顔がいっせいに向けられて、息子の顔はまっかっかに引きつっているはずだ!!

やがて演奏種目が終わり、体育館には太陽の光が射し、整然と人が動き出して、居場所を変えた方がいいか、と外に出る。

水飲み場の隅の柱の陰に、茶色い髪の息子を見つけた。
一人じゃないかと心配したが、元同中が集まって話していた。

息子は不登校の間、ドラムに明け暮れ、卒業文集にもドラムの事を書いた。息子がドラムでいつまで自分の生きる道を探っていくかは分からないが、この瞬間、少しは報われたのじゃあなかろうか。

それは、私か。

大人が準備した仲間じゃなく、自分でみつけた仲間という人間関係で大人になれ。また、傷ついたら、また、帰ればいい。
どんな世界でも、人は傷つく事がたくさんある。
転ばぬ先の杖は、自分で見つけてこそ価値がある。

彼らが、ステージで始まる次のプログラムの為に戻っていくと
「母さん、帰ろうか。」と言った。
横に3mくらい離れて車に向かって歩き出すと後から息子を呼ぶ大きな声がした。
振り返るとボーカルの子が両手を大きく振っていた。
頭をさげた私に、彼は姿勢を正し、深々と頭を下げた。

帰りの車のなかで「やっぱり来て良かった。・・あんな紹介しそうな気がしてたんだけど・・」と言う。
小心のこの子は布団の中で、あれこれ迷ってたのか~

帰ってから、いつもより長くドラムを叩いたのは言うまでも無い。


  1. 2006/09/02(土) 12:30:02|
  2. ドラム息子|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6
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コメント

ムスカリさんへ

当たり前なんだけど、母は脇役で、務めを果たすんですよね。
ベースの子の親がご夫婦で来てました。斜め前に偶然座られていましたが、自分の子供が「みんな~あっりがと~う」とかライブトーク??のたびに、にやにや笑っていました。
普通に学校行って、こんな風に自分をさらけだして学生生活を楽しんでる子は、親孝行者です。
でも学校行かなくても、自分をさらけだして、苦しい信号を送ってくれるのも親孝行者です。

イイトコばかり親に見せるはずないですものね。

あまり出会わないような経験できました。もう来年は来ないと思いますが、その高校の校舎のあちこちを気が済むまで歩くチャンスを息子にもらいました。それでヨシとします。


  1. 2006/09/04(月) 14:22:12 |
  2. URL |
  3. ムスカリさんへ #-
  4. [ 編集]

グッチさんへ

大人が思うより、若者の中では「垣根」はないのか、音楽には関係ないのか・・・男の子はごちゃごちゃ言わないのか・・・

息子が務まるんでしょうか、わかりません。彼らの携帯HPには、その日ドラム紹介のところに70のアクセス、全体で200あったそうです。
その高校では人気あるみたいです。いきなりこんなポジションで大丈夫かいな?です。
何でも経験だと思って・・・長く付き合うことにもなれば、きっといろいろ見えてくるでしょう。
とりあえずこっから、スタートの秋です。
  1. 2006/09/04(月) 13:59:55 |
  2. URL |
  3. グッチさんへ #-
  4. [ 編集]

パンダままさんへ

まだ一度も練習らしい事もしてないし、
名前だけなのでメンバーと言えるか分かりませんが、
きっと「不登校」だった事や、今、宙ぶらりんな事を話しているんだとは思いました。
息子は結構、神経質な表情だし、人見知りで、大勢の人がいる所では「オレに声かけるなオーラ」が出てるんで、まずは、仲間になれるのか心配でした。学年が2つうえなだけでも、皆、大人だなあと思いました。焼きそばもご馳走してくれたんだそうです。
まあ、今まで、いろいろはまっても長続きしなかったんで、まだ、あまり信用できてないところもあるのが本音でもあります。
  1. 2006/09/04(月) 13:45:48 |
  2. URL |
  3. パンダままさんへ #-
  4. [ 編集]

高校生も・・

私も、昨日、知り合いに誘ってもらって、高校の文化祭に行きました。
高校生もいろいろな子がいるのかもしれないですね。
ホントにかわいいって、感じの子もいました・・
なんだか、青春なんだなぁ~~なんて、感動したり・・

息子さん、本当にいい友人に恵まれているのでは?
そういう付き合いの中で、大人になるのですかねぇ・・

親の役目は、やっぱり遠くから見るだけになるし、
そうでなければ、いけないのだろう・・と思います。

もし、子供がひとりでぽつんとしていたとしても、親は見守るだけなのでは・・と思ったりします。
子供自身で、切り開くことが大切なのかも・・
  1. 2006/09/04(月) 08:48:49 |
  2. URL |
  3. ムスカリ #-
  4. [ 編集]

息子君、本当にいいなぁ!
打ち込めるものがあって
垣根も何にもない仲間がいて
それってそれだけですごい財産なんじゃないかな!
高校生であることとか、不登校だったとか
そんなん全然関係ない。
よかったねぇ、ぺいんとままさん
そんないい場面を目の前で見ることができて。

私もパンダままさんと同じで目頭熱くなりました。
  1. 2006/09/04(月) 08:47:13 |
  2. URL |
  3. グッチ #-
  4. [ 編集]

なんて素晴らしい!!

なんだか、読んでいて、涙が出ちゃったv-408
横に3メートルぐらい離れて車に向かう、息子さんとぺいんとままさんの姿が、目に浮かんできました。
後ろから声をかけて、手を振ってくれた、仲間の様子も・・・。
息子さん、素晴らしい仲間を、持っているんですね。
うらやましい。素敵ですv-354
こんな素敵な仲間がいるのは、息子さんの心が、素晴らしいからじゃないですかv-363
ぺいんとままさんも、きっと、心のそこから、嬉しかったでしょうね。
すごーく素敵な日記を、ありがとうv-424
  1. 2006/09/04(月) 08:13:36 |
  2. URL |
  3. パンダまま #-
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