おかえりなさい  

泣きたくなったらおうちへ帰ろう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

里帰り

息子の高校は私の実家のある町で
9時半の始業式に、自宅を朝8時には出発する。
息子と、父と、次男とで久しぶりに1時間半のドライブだった。

認知症の義母と暮らす毎日の中で
同じ症状でいながら一人で暮らす実母の事を思い
早くから気ずいて薬を飲んでいるものの
さぞかし心細いだろうと
そう感じながらも、どうも出来ない現実は重い。

実家と同じ地区に嫁いだ妹は
自閉症児を持ちながら、高1を頭に4人の子育て真っ最中で
夕方、実母を迎えに行き、夕飯を食べさせてから送っていく・・・という日々だ。
そのうえ早朝から10時半まで大型店舗で商品並べの仕事をしている。

息子の用事がすべて終わり妹宅により
最近の様子を聞くと、母親(妹)の24時間を皆が欲しがっているので
あまりのハードさに
妹が体を壊さなければいいが・・・と心配になる。

その足で実家に寄ると
母が身奇麗にして、薄めた目で郵便物を眺めていた。
(服が選べる、文字が読めるんだな・・・と確認)
「(妹)のうちにはここ3日ばかり行ってないとよ~『もういいわ』ってゆうてしもたかい、いかれんとよ。」と言う。
声を震わせながら
「テレビを見よってん、子供がうるさくてよぉ。でん、うるせえとは言えんし、下のお母さんが(2世帯)おかずやら持ってきなっと、気の毒でよぉ。もういいが、いかんわってゆうてしもた。」
妹が見せてくれる韓国ドラマのDVDにはまってしまっているらしい。
(ストーリーについていけるんだな・・・と確認)「(妹)も忙しい、忙しいてゆうかい、機械(DVDプレーヤー)を買うて来て家で見ようかと思うとよ」
(意欲がある。)
人に甘えず生きてきた、長女である母は
人に頼る事が下手で
言い換えれば、感謝を述べる事が出来ない人だ。
ありがとう、助かる、嬉しい、お陰で、そんな言葉をたくさんではなくても
娘に言いさえすれば
妹も少しくらい楽になるだろうに。

話しているうちに
母の目から涙が落ちてくる。
せめて優しい言葉を・・・と思いながらまた、
たまにやってきて“いいとこ取り”をする頼りには出来ないこの娘は
母にとってどんな存在なんだろう。

母の感情のおさまりを待って
車で皆が待ってる事を告げ、また1時間半の道を運転して帰る。
誰も
待ち時間が長かったとか、遅かったとか言わないで居てくれた事が嬉しかった。

うちに着くと留守中
田舎から義父母にお客様があったらしく
義母はお化粧をして、見慣れぬちぐはぐな服を着ていた。
懐かしいふるさとの産物がたくさん届き、嬉々としている。

義父は、母のなんども繰返す質問に、辛抱強く応えていたが
「昼ご飯は食べてない。」と言い張るあげくに
「まさか自分(父)だけ食べたと?」と言い出したので、ついに大きな声で怒られる。
でも、屁のカッパだ。

老人性の物忘れは、忘れているといる自覚があるが
認知症の場合は忘れていることを自覚できないから
相手の責任にしたり、作り話でつじつまを合わせようとするんだって。

夕飯の支度にかかっていると
義母がまた
スーっと戸を開け、私を発見し、
スーッと戸を閉じ、2センチほど開けたまま覗いている。
ジーッ隙間から敵の様子を伺うように、ガーン息を凝らしてみているのが分かる。

いつもは気がつかない振りをして好きなだけ見させているのだけれど
今日は、隙間をこちらからもジーっと、手を止めてみつめてみた。(爆)
実は、超ドPAV近眼で見えないんですが。
4、5mくらいあるかな。
扉の向こうの義母の目とキッチンから見る私の間には、母の息子(つまり夫)がいる。
PCに向かっていて、両サイドに私たち  jumee☆escape2キャー
息子を見ている、という可能性も5%くらいはあり得るが

覗くこたぁないやろうし。
これって・・・・ガチンコ?1秒、2秒、3秒・・・
さあて、どうでる?
義母はややしばらくして(きっと、しまったと思ったに違いないが)


戸を大きく全開して

「ばあ」とグリコのように、両手を高く上げて現われた。

やっぱり幸せな人だ。

里帰りして、実母が不憫な私の
ちょっとした意地悪心は、ひっこんだ。














  1. 2008/04/13(日) 22:41:10|
  2. 二世帯の暮らし|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
<<次男のたどる息子の歩いた道 | ホーム | 次男の入学式>>

コメント

父の宝箱

実家の父は仕事一筋で、70歳をすぎてもいち職工として正社員で働いてきた。5年ほど前、脳梗塞で退職せざるを得なかったけれど、しばらくはもう一度仕事に戻るつもりで、リハビリをしていた。
今はさすがにあきらめて、テレビの子守に専念しているけれど、これがなかなか宝の箱に見えるらしい。通販番組のファンになり、母が目を放すと電話で注文、思いもかけないものが届いたりするらしい。小遣いの範囲内で納まっているので、黙認しているが、少々心配。

友人のところは深刻だ。おばあちゃんのところへセールスマンがやってきては、娘に、孫に、孫の嫁になる人にと次から次へとセールスの言うがまま ブランドではない高価な宝石類を購入しているという。メンタルクリックにも相談したけれど、法的に介護が必要な認知症ではないとの診断。セールスマンに勧めないでくれと頼んでも、法的にはなんの措置がとれないため 購入は止められない。金額を書くだけになった振込用紙が束で置いてあって、いつでも手続きできる状態で、友人の悔しさはマックス。
本当に法律ってのは、人が守らなければならないモラルのうち ほんの一部分をカバーするだけの不完全なもの。
それに比べたら、変な梯子が届いて大笑いできるうちは まだ幸せだと・・・。
  1. 2008/04/17(木) 16:28:29 |
  2. URL |
  3. のんきはは #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mamu52.blog56.fc2.com/tb.php/159-9eb3b85a
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。